信頼できる数値を提供するため、
日々根気強く、
精度の高い分析を行っています。

ホールディングス
K.T.さん
イノチオホールディングス株式会社/診断分析課
2016年入社
ここが聞きどころ! イノチオ中央農業研究所へは、年間約5,000件を超える病害虫診断・土壌分析の依頼が届きます。K.T.さんは、土壌の化学性が原因で生育不良となった作物への対処法や、肥料設計の基となる分析データを作成しています。日々分析データと向き合うK.T.さんに仕事のやりがいについて聞きました。

農業と関わる仕事をしようと思った
きっかけと、仕事内容を教えてください。
私は中途採用でイノチオグループへ入社しました。前職は農業とは畑違いの業界で、私自身も理系ではなく文系出身です。入社の理由は、集中して細かな作業を行う分析業務に魅力を感じたからです。

私の所属するイノチオ中央農業研究所 診断分析課では、土壌分析や病害虫診断などを基にお客さまの作物や栽培環境のサポートを行っています。その中で、私は土壌分析を担当しています。営業さんがお客さまの圃場から採取してきた土壌に対して、土壌に含まれる肥料成分を分析しています。分析データはその後、施肥設計※に使います。

分析件数は1日に最大40件、年間5,000件ほど行っています。最近ではWEB受注による遠方からの分析依頼も増えています。分析作業は一人で黙々とやるイメージがありましたが、作業工程によっては分担しており、スムーズに業務を行うには、コミュニケーション能力も必要不可欠だと感じています。同僚と協力しながら作業効率を高めていくことが大切な仕事です。
※施肥設計とは…土壌分析結果を基に、栽培する作物に必要な肥料の量、種類を決めること。

どんなことに、やりがいや達成感を
感じますか?
早く正確に、お客さまに分析結果を提供することができた時です。作物の調子が悪いときは、なぜ生育不良となっているのか、その原因をお客さまはすぐにでも知りたいと思っています。また、早さだけでなく過去のデータと比較して、土壌環境にどのような変化が起きているのかを判断し、より正確な診断結果と解決案を提供することが求められます。

また、日々の分析業務の中で分析値をチェックしていると、時には自分の出した分析値に対して違和感を覚えることがあります。その際は手間を惜しまず、分析を改めて行って数値が正確であるかを確かめるなど、妥協を許さずに根気強く業務に取り組みます。

栽培の基礎となる施肥設計や管理指針となるデータを出すためには、このような細心さが分析結果を提供するプロとして大切なことだと思います。

農業にどんな変化を起こしたいと考えて
いますか?
農業は、まだ習慣や勘に頼って農薬や肥料といった資材を選んでいることがあります。そこへ私たちが出した数値という確かなデータを基に、適切な資材の提案をしていきたいです。最近では、徐々に土壌分析結果を重要視するお客さまも増えてきていますので、ニーズに応えられる診断分析を心掛けたいです。

近年、大規模経営を行うお客さまも増えてきましたが、大小さまざまな規模のお客さまの役に立てる仕事をしていきたいと思っています。

PEOPLEイノチオの人財